双林院(そうりんいん)は、山科の北部、毘沙門堂の北にある毘沙門堂の塔頭

秘仏の大聖歓喜天(聖天さん)約100体の歓喜天が祀られており「山科聖天(やましなしょうてん)」とも称されています。

【山科聖天の歴史・経緯】

<公海>
江戸時代前期の天台宗の僧
1607年(皇紀2267)慶長12年、父親 花山院忠長、母親 東本願寺教如の長女のもとに生まれる
1620年(皇紀2280)元和6年、天海に師事
天海の死去の後に、寛永寺を継ぐ
天海の遺志を継いで、毘沙門堂を復興した
1695年(皇紀2355)元禄8年、死去する

<公遵法親王>
1722年(皇紀2382)享保7年、第114代 中御門天皇の第2皇子として生まれる
天台座主となり、三后に准じられる

【 山科聖天 の伽藍】

<鳥居>

秋の紅葉に包まれた山科聖天の鳥居

<山門>

雪化粧が美しい冬の山科聖天の山門

<聖天堂>
山門を入って右側に立っている
秘仏 大聖歓喜天(聖天)が祀られている
約100体の歓喜天像(男女和合の状態を表現した仏像)が合祀されている


門を入ってすぐ右にある本尊大聖天歓喜天像が祀られる聖天堂

<不動堂>
山門の正面に立つ
中央に比叡山より勧請された不動明王、向かって右に 准胝観音観世音像、左には辨財天女が祀られている
堂の中で大護摩が焚ける構造になっており、屋根の最上部に煙突がある
1883年(皇紀2543)明治16年の建立


門を入って正面にある不動堂
本尊不動明王は比叡山無動寺より勧請(平安時代)

<阿弥陀堂>
西明寺(滋賀県犬山郡)より勧請された阿弥陀如来が祀られている

<不動の滝>
右側の岩に不動明王石像が彫られている

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