1. HOME
  2. ブログ
  3. 桃の節句

桃の節句

3月3日は上巳(じょうし)の節句(桃の節句)

古来日本では、季節の変わり目に、次の季節を無事に迎えられよう、お祓いや儀式を行う風習が多くありました。それを江戸幕府が五つに絞ったのが五節句で、その一つが上巳の節句になります。上巳の節句は、川で身を清めたり、宮中で宴を催すなどして災厄を払う禊や紙人形を作って海や川に人形を流し身のけがれをおはらいする行事などから、のちに雛人形を飾ることになったと言われています。
上巳の節句が桃の節句と言われるのは、この季節に桃の花が咲いていたことや、古代中国で桃の実には魔除け、邪気を祓う効能があるとされているからです。日本神話で、アマテラスとツクヨミ、スサノオの三貴子の生みの親であるイザナギが亡くなったイザナミを取り戻すために、黄泉の国に向い、その後逃げ出す際に追ってきた雷神たちを桃の実をなげたことにより逃げ切ったとされることも関係しています。鬼退治をした桃太郎が桃から産まれてきたのも理由が分かりますね。
雛人形は女の子の災厄を身代わりとして引き受けてもらうために飾ると言われています。双林院では、さらに厄除けとなるよう、お不動様に桃の花をお供えいたしました。雛人形をいつまでも飾っておくと片付け(家事)ができないということから結婚が遅れるという迷信がありますが、雛人形は女の子の厄を引き受けてくれる人形です。明日は女の子の健やかなる成長を願い、できるだけ早く片付けましょう。

なお、明日はどうしても時間がない、天気が悪く湿気が多い時などであれば、後ろ向きにすればよいそうです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

おすすめ記事

最新記事