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正五九護摩供

正五九護摩供は、古くより正月と5月と9月は忌むべき月として神仏に頼って災厄をはらうためにお寺や神社に参詣したと記されていることから、護摩供が修されるようになりました。正月は、年が変わり物事が生じ始めるとき、5月は種がまかれ植物が青々と茂りだし、9月はそれらの命が実を結び収穫を迎えます。この変わり目が仏様へ祈りを捧げるべき月となります。

当院では正月と5月の護持会(ごじかい)の総会、9月の彼岸に護摩祈祷を行います。
護持会とは当院の諸堂の営繕(修理など)や環境整備を担う、いわばファンクラブのようなものです。会員の皆様のご厚志により仏様が住まわれる環境を整えていただいております。
総会は会員の皆様への感謝と息災を念じて、大護摩供法要と接待を行います。

特に5月は新緑の季節です。日の光を浴びて、目にも良い新緑の景色で癒される絶好の季節です。
日光は精神を安定させるセロトニンの分泌を促します。セロトニンが不足するとイライラしたり、更に不足した状態が続くとうつ病にもなってしまうそうです。

根を下ろした場所で懸命に生きる植物の新緑の生命力を吸収して、元気に生きることを心の芯に据えて日々を過ごしていただきたいと願っております。山科聖天双林院が皆様にとって心安らぐ場所になりますことを心より祈念申し上げます。

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