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令和6年9月正五九護摩供奉修

9月の秋彼岸中に恒例の「圓-en」さんによるボランティア清掃がございました。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言えず、酷暑の中でしたが皆さん笑顔で清掃に取り組んでいただきました。彼岸中は徳を積むために六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を修すことを求められますが、清掃は体を使った布施行に当たります。特にこのような厳しい気候の中、善行を積まれましたので、徳も大いに受け取られたと思います。

掃除会の後に正五九の護摩供を奉修。当院の護摩堂の本尊は不動尊を中心とした五大明王ですが、写真を見ていただくと、お彼岸の最中ということもあり、護摩の炎に五大明王の内、大威徳明王のお姿が現れたように見えます。大威徳明王は、困難に打ち勝つたくましさを持つ水牛に乗る姿から、古くから戦勝祈願の仏として厚い信仰を得ていました。人々を害する魔を降伏して勝利に導くとされ、6本の足が六波羅蜜への精進を表します。

丁度お姿が現れた時に、私の首の後ろにカマキリがやってきました。カマキリは「幸運をもたらす存在」「神の使い」として 縁起のいい生き物として親しまれてきました。カマキリというと祇園祭の蟷螂山が有名ですが、中国古典の故事「蟷螂(とうろう)の斧」に由来し、絶対にかないそうにない相手にも臆せず立ち向かう様を表すとされます。また、目の前に虫が現れるまで、前足を合わせ、神仏に祈りを捧げるかのようにしている姿から「拝み虫」と言われ幸運の訪れを待つ縁起物とされています。

当日はめずらしく護摩の間、昆虫のオンパレードで、輪廻転生を表すアゲハ蝶が飛び回り、クワガタのメスも不動堂の前で手をスリスリして、お参りしているようでした(笑)虫たちも祈りを捧げる9月、我々も幸せのために祈りましょう。

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